こんにちは、東京都文京区本郷三丁目の税理士・谷澤です。
ご相談のあったことから情報を提供いたします。
ネットバンク、ネット証券の話です。
銀行等に預金口座を開設すると、通常は通帳が交付されます。
通帳の交付を要求せず、ネットで取引内容を閲覧するだけという選択も一部金融機関では可能です。
ネットバンクは無条件で通帳の交付がありません。
こういった通帳の交付のない金融機関口座、相続時には通帳がないため、財産漏れとなるケースが多いようです。
ただ、ネットバンクといってもキャッシュカードの交付があります。
故人の財布の中を確認すれば、口座を有していることの推察は容易です。
相続時は故人の通帳だけでなく、財布の中のご確認も怠らないようにお願いします。
カードの交付もない可能性があるのが、ネット証券です。
株式等の取引だけで、CDで現金引出がないなら、故人の口座に気づかないこともあります。
証券会社の担当者の不正を防止するため、年に1?2回、取引内容の確認書が送付されます。
その確認書さえ書面交付なく、ネットで確認するだけという証券会社もあります。
更にPCをパスワードロックし、その番号を本人以外が知らないと、確認手段の道は閉ざされます。
このような事態を回避するため、せめて取引金融機関だけは信頼できる近親者に話しておいていただきたく思います。
東京都文京区の税理士による文京相続相談室(谷澤税理士事務所)は、相続税申告に限らず、相続相談や遺産整理、事業承継対策をお手伝いいたします。少額案件のご相談もお受けしております。
2015年2月21日