こんにちは、東京都文京区本郷三丁目の税理士・谷澤です。
相続税案件をお引き受けしていると、時折、出資証券なるものを見かけます。
簡単に言うと、株券です。
よく目にするのは農協、すなわちJAです。
相続人の方から、そのようなものが相続財産にあるとは思いもしなかった、ということが多々あります。
出資証券の有無は通帳の動きから把握します。
毎年、大なり小なり配当金が振り込まれることが多いからです。
また、かつて農業を営んでいた方であれば、農協に出資していることも多いのです。
ただ最近の傾向として
・出資証券の電子化
・配当金を増資予約貯金化
する傾向があります。
出資証券は紙ですが、上場会社の株式が電子化されたように、農協も定款変更して電子化する動きがあります。
電子化されても、残高証明書をとれば出資額を把握することが可能です。
また、配当金が通帳に振り込まれていれば把握できます。
配当金の増資予約貯金化ですが、配当金を通常の通帳に振り込みません。
別口の口座を作り、そこで預かり、将来、資本金をアップする際、利用するのです。
出資証券の電子化と配当金を増資予約貯金をダブルで適用されると、うっかり見落とす可能性があります。
また無配かつ出資電子化も同様です。
気を付けて下さい。
当事務所の場合、農協に口座がある方は、必ず出資の有無の確認を行うようにしております。
※東京都文京区の税理士による文京相続相談室(谷澤税理士事務所)は、相続税申告に限らず、相続相談や遺産整理、事業承継対策をお手伝いいたします。少額案件のご相談もお受けしております。
2014年9月18日