認知症と相続対策

認知症と相続対策

こんにちは、東京都文京区本郷三丁目駅徒歩4分の谷澤佳彦税理士事務所です。

先日、大学時代の友人から相談がありました。
そのご紹介です。

90歳を超える叔母が認知症となり、施設に入所しているとのことです。
今から争族回避のため、対策を取りたいとの相談でした。

結論、できません。
争族回避のための相続対策、
遺言、生前贈与、相続財産組み替え、生命保険加入…
取れる対策は幾つかありますが、どれも対策を取られる方の意思表示が必要です。
遺言書を作成、署名だけ本人にさせられないか、という話もありました。
そもそも認知症の方が意思表示ができるわけがありませんし、そのような遺言書は法的に無効です。

後々のトラブル回避のため、早急に後見人をつけるようにお話ししました。

認知症となってからは相続対策が取れないだけではありません。
日々の生活費の引き出し(どなたかが代行するのでしょうが)が他の相続人から勝手に引き出したと言われる可能性もあります。
認知症となりそうな気配を感じたら、早急に対策を取ることをお勧めします。

※文京相続相談室(谷澤佳彦税理士事務所)では、相続に関して初回無料面談相談を積極的にお受けしております。