クラウド会計と電子帳簿保存

クラウド会計と電子帳簿保存

こんにちは、東京都文京区本郷三丁目駅徒歩4分の谷澤佳彦税理士事務所です。

今日、データの保存にクラウドが利用されることが多くなってきております。

そのクラウドを利用した会計ソフトも登場しました。
クラウド会計ソフトといっても、
?データ保存だけクラウド
会計業務を行うにはパソコンに専用プログラムのインストールが必要
?データだけでなく、プログラム自体もクラウドにある
インターネットに接続された状態でなければ、会計業務を行えない
の2種類があります。

?であれば、どのパソコンからでも業務可能で非常に便利です。

ただし、気をつけなければならないことがあります。
データがクラウドに保存されていても、帳簿は紙での保存の必要性があるソフトがあることです。
税法に規定する電子帳簿要件を満たさないため、電子帳簿保存が認められないのです。

先日、クラウド会計を利用する関与先から相談がありました。
紙の帳簿保存はスペースをとってしまうので、電子帳簿保存としたいとのことでした。
それならクラウド会計業者から、仕様書などをもらって欲しいとお願いしました。
すると、業者から「電子帳簿保存要件を満たしておらず、今後は業務効率化推進ソフトとして利用して欲しい」という回答がありました。
関与先はてっきり電子帳簿保存ができると思っていたようです。

その業者のホームページを見ると、電子帳簿保存に対応していると誤解されるような表記です(決して対応しているとは記載していません)。

電子帳簿保存を希望される事業者の方々、会計ソフト選択の際、念のため業者に電子帳簿保存の可能性をご確認下さい。

※東京都文京区の税理士による文京相続相談室(谷澤佳彦税理士事務所)は、相続に関するご相談をお受けしております。初回面談相談無料です。少額の案件もお引き受けいたします。

2017年5月8日